「ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版(3e)でやるてきとーなソロプレイ(というか、AARみたいなもの):邪悪寺院、再び 0話」

 

PC
 ファイター4(PL1)サルフォ
 クレリック4(PL2)シーア
 ウィザード4(PL3)ソアブリッジ
 ローグ4 スーリエ(技能役は誰もやりたがらないのでDM兼任)

 PLは、以前と同じ。まあ、姫が一人いるとだけ。初心者?しかいない。そんなグループである。
 筆者はこんなデカいシナリオを回したことがないのでご寛恕願いたい。
 この架空リプレイはD&D3版シナリオ「邪悪寺院、再び」のネタバレを含みます。

DM「今日は、”邪悪寺院、再び”というシナリオをやる」
オルトン「え…あのメガダンジョンを…」
カーマック「いっぱい死ねそうですね」
DM「そうならないようにしてくれい」
DM「とりあえず各自キャラ組むように」
DM「またワシがローグ兼任か…」

キャラ作成後…

DM「では、君たちわりと駆け出しの冒険者がホムレットの村に立ち寄ったとき~」
サルフォ「なんで立ち寄ったん?」
DM「え」

 理由が必要か…


DM「じゃあ時を巻き戻して、君たちがファーヨンディのとある町を歩いていたとき、偶然死にかけの男を見かけた。どうする?」
サルフォ「駆け寄って助けようと試みてる」
DM「もう瀕死で助けようがないねえ」
謎の男「あ…あなたがたは親切な方とお見受けした…この手紙をホムレット村のワイデイ司祭長に届けてくれ…がく」
DM「男は君たちに手紙を託して死んだ」
サルフォ「ホムレットってどこにあんの?」
DM「えーと…ヴァーボボンク市の南10リーグぐらいにあるね」
サルフォ「じゃあそんなに遠くないかな(?)」
シーア「とりあえず行ってみましょう」
DM「はい。数日間馬車に揺られて、君たちはホムレットにたどり着いた」
サルフォ「とりあえずワイデイさんとやらがどこにいるか尋ねないと」
シーア「ふむ。かたっぱしから建物に寄ってみますか」
サルフォ「えーとヴァーボボンクで買ったホムレットの地図を開いて…(ということにしておいて!)」
シーア「準備がよいですな」
DM「(そうか?」
サルフォ「アローナの寺院に行ってみよう」
シーア「了解です」
DM「ふむ。君たちは数分程度でアローナの寺院についた。自然色が強い寺院だ。祭司が出てきて応対してきた」
祭司「何か御用ですか? あ、私はアローナのクレリックでジェニターと申します」
シーア「あ、私はペイロアのクレリックです」
ジェニター「ああ、アローナ信徒ではないのですね。なら何も申し上げることはありません…。サービスもなにもできませんね」
サルフォ「ここでは何も聞けなさそうだな。出ようぜ」
シーア「そうしましょう」
DM「次はどこに向かう?」
シーア「ペイロア寺院へ」
DM「うむ…ペイロア寺院に行くと、背の高いクレリックが君たちを出迎えた。
ネリス「ここになんの御用で? ここはペイロアの寺院ですが…」
シーア「あ、私もペイロアの信徒であります」
ネリス「おお、これはこれは」
サルフォ「ワイデイという人物を探しているのですが」
ネリス「あー、その方だったら聖カスバートの方ですよ」
シーア「ああ、そうでしたか、ありがとうございます。では」
DM「聖カスバート教会に向かうの?」
サルフォ「そうだな」
DM「聖カスバートの教会は、この村で一番立派な寺院かもしれない。この寺院に入ると、若い司祭が出迎えてきた」
カーマー「カーマーと申します。我が教会に何の御用で?」
シーア「ワイデイさんという方にこの手紙を届けに…」
カーマー「おお、それはご苦労さまです。私がワイデイ司祭長に届けます」
DM「なにかぶつぶつ言ってるが君たちにはよくわからなかった。でも、ソアブリッジには何か呪文を使ったんだとわかる」
ソアブリッジ「私?」
サルフォ「まーあなたウィザードだし…」
シーア「それでは、失礼します」
カーマー「(急にニコニコして)それでは」
DM「後ろを振り返ったあとカーマーがぶつぶつ言っているのが聞こえた…”近頃濠要塞にモンスターが増えたなア…”と…」
サルフォ「濠要塞か。近くにあるダンジョンかな?」
ソアブリッジ「レベリングできるかも!」
シーア「もっと情報を集めないと」
サルフォ「田舎娘亭とやらに行こう」
シーア「了解」
DM「ワイデイに会わないの?」
シーア「会う口実がとくにないでしょう」
DM「まあ、それはそうか…」
DM「じゃあ田舎娘亭に向かうんだね? わかった、君たちは田舎娘亭へ向かった。村にしてはわりと立派な、こざっぱりした宿屋があった」
サルフォ「入ってみるか」
DM「中に入ると、若い娘が客(君たちだね)を出迎えた」
ヴェスタ「いらっしゃいませ。お泊りですか、お食事ですか?」
サルフォ「あー、両方で」
ヴぇスタ「スイートルームがありますが…」
サルフォ「あ、雑魚寝部屋とかあります?」
ヴェスタ「(スンッ)あ、そっちですか…まあありますよ」
サルフォ「とりあえず一週間分払いたい」
ヴェスタ「35spになります」
サルフォ「35sp手渡します」
ヴェスタ「すぐ寝ますか?」
サルフォ「いやあとでいいや。DM、今何時?」
DM「昼、13時ごろだね」
サルフォ「じゃあ食事にでもするか」
ヴェスタ「お食事ですか? 食堂へ行ってください。メニューお持ちしますね~」
DM「(コピーしたメニュー表を見せる)こんな感じだが」
ソアブリッジ「コース料理!? 茹で鮭とかうまそう…」
サルフォ「なんかグルメなセッションだ…香味ソーセージとかうまそう」
シーア「私はビーフシチューでいいです」
サルフォ「生臭坊主だ~」
シーア「ペイロアの教えにビーフシチューを食べるなとはありませんからね」
DM「あと…コース料理全部にパンと蜂蜜とじゃがいもがつく。次のうちからさらに一品。さやいんげん、ヤム芋、アーティチョーク、キャベツ、にんじん、ほうれん草」
DM「えっと…ローグは軽食でいいか(なんでもええがな)。オートミールだな」
ヴェスタ「ええっと、全部で15spになります。先払いです」
サルフォ「ファーストフードチェーンかよ!」
シーア「まあまあ…」
サルフォ「全員分の15spを払うわ」
サルフォ「なんでもいいや。さやいんげんで」
シーア「キャベツで」
ソアブリッジ「ヤム芋がいい」

 しかし…現実の卓上には何も関係が無いのであった。駄菓子しかない。

DM「ほい」
ヴェスタ「飲み物はなにか頼みますか?」
サルフォ「俺はビールでいいや」
DM「頼むのは一人だけか…2cpになる」
サルフォ「はいよ」

 食事中…

サルフォ「もごもご…店長さんお名前なんていうの?」
ヴェスタ「ヴェスタです」
サルフォ「濠要塞って場所、ここの近くにあるの?」
ヴェスタ「あー、近くにありますよ。最近は物騒みたいで、近寄らないようにしてます。お客さん冒険者の人? なら良いかもですよ」
サルフォ「具体的な場所を教えてくれない?」
DM「君たちは具体的な場所の位置を教えてもらった」
サルフォ「よし、これで行けるな」
シーア「一応村を全部回ってみないと」
サルフォ「食事終わったら、何時ぐらい?」
DM「15時ぐらいだな」
サルフォ「一応テリガンズという居酒屋に向かおう」
DM「はいよ…テリガンズに行くと、そこはあまりぱっとしない居酒屋だった。まだ営業していないようだ」
サルフォ「一応こんこんとノックしてみる」
テリガンズ「営業は夜からだよ!(バタン)」
DM「相手にもされなかった」
シーア「あまり意味はありませんでしたね…」
DM「16時になった」
シーア「旧交易所とか行きますか」
DM「はいはい…っと旧交易所に行くと愛想の良いハーフリングが出迎えた」
ダート「何の御用で?」
シーア「濠要塞って知ってます?」
ダート「ああ、あそこか。物騒な廃墟だよ。あそこからなにか価値のあるもの持ち帰ってくれたら引き取るよ」
シーア「私たちが冒険者とお気づきで?」
ダート「すぐわかったね」
サルフォ「物を処分するところかな。それ以上の情報はなさそうだ」
サルフォ「えーと…この機織り職人のところへ行くか」
DM「そこ行くのね。行くとちっちゃい家があった」
シーア「ノックしてみます」
モニア「どなたかな」
サルフォ「あ、えーと、冒険してる者ですが」
モニア「冒険者? あの濠要塞どうにかしてくださいよ」
サルフォ「あ、はい、わかりました…何か知ってることとかあります?」
モニア「とくにないけど」
シーア「失礼しました、去ります」
DM「17時になりましたっと」
シーア「次は仕立て屋行きましょう」
DM「はいはい…仕立て屋行くと偏屈そうな老人が出てきて”もうやってないよ! よそものは出てけ!”といってバタンと扉を閉めたっきり」
DM「18時になるので帰ったほうがいいと思う」
シーア「宿屋に帰りますか…」
DM「じゃあ宿屋で雑魚寝して次の日、朝7時ごろ。朝食食べる?」
サルフォ「(メニューを見て)胡椒パン」
シーア「茹で卵で」
ソアブリッジ「果物とチーズでいい」
DM「ローグはいいか…」
シーア「ダメですよ朝食食べないと!」
ヴぇスタ「4spになります♪ パンはサービスしときますね」
DM「朝食はほっとけ…はい8時になりました」
サルフォ「厩に行ってみるか」
DM「はいはい…厩に行ってみると太ったドワーフが馬の世話をしていた。とくに君たちの相手をしている暇はなさそうだ」
サルフォ「じゃあ酒蔵に」
DM「酒蔵に行ってみると”うちは酒類を管理してるだけだよ! 散った散った!”と追い払われた」
サルフォ「えー」
サルフォ「じゃあ運送屋に」
DM「運送屋に行くと、馬車の準備をしていた」
ネアシュ「どこかに行くのかい?」
サルフォ「要塞に」
ネアシュ「歩いて行ってくんな!」
DM「PTにエルフいないよね?」
サルフォ「全員人間だと思う…」
DM「じゃあ何も起こらん。君たちは相手にされない」
DM「もう九時だ」
サルフォ「木こりのところへ行こう」
DM「そうか。木こりの所へ行くとタリムと名乗る人物が出てきた」
タリム「濠要塞? ありゃただの廃墟だ」
サルフォ「え? じゃあ行くだけ無駄…?」
タリム「無駄とはいってねえべ」
サルフォ「たいした情報は得られなさそうだ」
サルフォ「鍛冶屋に行ってみよう」
DM「ああ、鍛冶屋ね…鍛冶屋に行ってみると数人の鍛冶師が忙しく働いていて、会話どころではなさそうだった」
サルフォ「あら」
シーア「賢者のところへ行きますか」
サルフォ「ああ…」
DM「賢者か…賢者の家に行くと、学者風の男が出迎えてくれた」
賢者「なんだ君たちは。冒険者か」
シーア「濠要塞について、何かご存じですか?」
賢者「うーん。あそこは昔、何か邪神の要塞だったようだ。今の状態についてはわからん」
DM「家の中は蔵書でいっぱいだ」
サルフォ「うーん。また来ます」
賢者「ではな」
ソアブリッジ「巻物製作師のところに挨拶に行きたいわ」
サルフォ「ああ」
DM「巻物制作師ね…彼のところに行くと陰気に挨拶してくれる」
ゼロッシュ「ああ…お客さんかい?」
ソアブリッジ「(値段表を見て)うわーどれも高そう…」
ゼロッシュ「失敬な。相場通りだようちは」
ソアブリッジ「お金が出来たらまた来ます…」
DM「10時になった。どうする?」
サルフォ「旧町役場見に行くかー」
シーア「えー…」
DM(くっ、こいつら観光気分でいやがる)「旧町役場ね。行ってみるの?」
サルフォ「うん」
DM「着いたけど、ただの倉庫にしか見えない。フクロウが寝ている」
シーア「何もないみたいですが…」
サルフォ「パパのパン屋とかに行きたい」
DM「ああはいはい…パン屋に近づくと、パンを焼くいい匂いが入ってきた。パン屋の中には堅パンが並んでいる」
サルフォ「店の中は?」
DM「パン屋のおっさんが店番してるな」
シーア「とくに情報を得られるとも思えない。離れましょう」
サルフォ「次は石屋行くか」
DM「はいはい…石屋は意外とりっぱな家だった。中に入ってみるか?」
シーア「ええ」
ギスター「誰だあんたら」
サルフォ「冒険者のものです…」
ギスター「なら濠要塞をどうにかしてくれい。物騒でたまらん」
サルフォ「他に知っていることは…
ギスター「とくに何も…」
サルフォ「なるほど、失礼します」
サルフォ「えーと・・・次はテルナの厨房行くか」
シーア「なんですかそれ」
サルフォ「出前館みたいなもんかな?」
DM「テルナの厨房行くのね…テルナ曰く”濠要塞には行くな! あんたらは村から早く去りな!”だそうだ」
サルフォ「なんだそりゃ」
シーア「怪しいですね」
DM「11時になった。どうするね」
サルフォ「荷馬車屋行くわ」
DM「荷馬車屋行ってみると、繁盛していてとても忙しそうだ。とても話を訊くどころではなさそうだった。あと下手なハープの音が聴こえてくる」
サルフォ「他のところ行くか…」
シーア「皮職人のところ行きましょう」
DM「はいはい…皮職人のナディという人物がいた」
ナディ「濠要塞? 知らん。ジョマン・ダートは悪人だ!」
サルフォ「なんだそれ」
DM「旧交易所にいた人物ね」
シーア「よくわかりませんな」
サルフォ「怪しいので離れよう」
サルフォ「陶工のところへいこう」
DM「陶工の店に行ってみると、平凡そうな陶器が並んでいた」
陶工「わしゃなにもしらんが。あと最近売り上げが落ちて困ってるわい」
サルフォ「おたくの売り上げに興味はちょっと…」
サルフォ「アシャームの陶器屋へ行ってみよう」
DM「アシャームの陶器屋へ行ってみると、なかなか立派な陶器が並べられていた」
ノーム「いらっしゃいませ」
サルフォ「あっノームの人だ。久々に見た」
ノーム「よく言われます…濠要塞? さあ、よく知りませんな」
サルフォ「立派な陶器…さっきのところ売り上げ落ちたのって…」
DM「さあ…」
DM「もう12時だな」
サルフォ「昼は抜きだ!」
サルフォ「牛乳屋へ行こう」
DM「牛乳屋か…」
コナス「チーズいりませんか?」
サルフォ「いらないです。濠要塞へ行ったことは?」
コナス「ないです」
DM「コナスはちょっと武道家っぽい人だ」
サルフォ「もう、ポーションとエリクサー屋行きましょう」
DM「はいはい…ポーションとエリクサー屋行くと、店番の少女が顔を出した」
レン「ポーションがご入用ですか? お父さんは出かけてます」
カーマック「こりゃ立派ですね」
ソアブリッジ「ちょっと今は値段が高すぎて買えないわね…」
レン「お金があって生き残れたら、またどうぞ」
サルフォ「ナマイキなガキだな…」
サルフォ「木立に行こう」
DM「木立ね…老人が眠っているだけだった」
サルフォ「他の場所へ行こう」
サルフォ「砦行くか…」
DM「砦ね…門番小屋があって、自警団みたいな人らが出てきて”用もないのにここらへんをうろつくな、去れ”と言われただけだった」
サルフォ「あとは…粉ひき所とかしか残ってないな」
DM「粉ひき所行くのね…えー、”川の流れが、大きな水車を回している。その水車が、粉ひき所の主室にある巨大な石臼を回している。頭上のロフトには小麦が詰まっており、穴を通って石臼に流れ込んでいる。水車は、バケツがついたベルトコンベアも動かしている。このベルトコンベアが、小麦をロフトに輸送している。奥の部屋には、小麦粉の袋がたくさん詰まっている。
 
 この場所全体が、細かい小麦粉で覆われている。そのため空気も霞んでいる”…だそうだ。みんな粉ひきで忙しそうで話もできないな」
サルフォ「ごほっ…粉っぽいな」
シーア「あとは…粉屋の家しか残ってないですね」
サルフォ「粉屋の家に行ってみよう」
DM「粉屋の家に行ってみると、扉は開けっ放しで、誰もいなかった」
シーア「おかしいですね…」
サルフォ「まあよくわからんな。俺たちには関係ないと思う」
DM「村はもう行くところはないよー(ええかげんに冒険に出ろ!)」
シーア「今は何時で?」
DM「昼の2時だな」
サルフォ「宿屋に行って出発の準備しよう」
シーア「はい」
ヴェスタ「冒険者さんは金払いがいいから生きて帰ってきてね!」
サルフォ「正直すぎる…」
DM「荷物をまとめた君たちは、いよいよ濠要塞に向かうのであった…」
サルフォ「俺たちの冒険はこれからだ! 坂とかないの?」
DM「終わらすんじゃない!」


あとがき
これで終わりかも。うそです。戦闘してない。あと別のシリーズも並行して書いてるし可読性的にどうよ? と思ったけど誰もこんなもん遡って読まんからいいだろうという結論に。