Designers&Dragons '70sを読んでみた感想(4) GDWの章


 GDW(ゲームデザイナーズワークショップ)という会社は日本ではトラベラーで有名ですが、もともとはウォーゲームを作っていました会社です。
 トラベラーを出した当時、今では常識となっているサプリメントなどは一切出されませんでした。これは作った人が「当然プレイヤーは自分たちで背景世界を作るだろう」と思っていたからだそうです。
 しかし、現実はそうでもなく、GDWは結局いろんなデータ集などを出すに至ります。
 ずっと後に、メガトラベラーという続編を出しますが、あまりにも世界観の変わりようにアメリカのユーザーは混乱したそうです(似たような例としてWotCのD&Dの4版があります)。
 GDWはガイギャックスのデンジャラス・ジャーニーにも関わっていたそうですが(これガイギャックスの伝記に載ってないな…?)、これは負債やTSRとの訴訟の原因になってしまいました。
 いろいろな商業上の失敗による負債が積もって、結局GDWは閉じてしまいました。最後のあたりは衰亡史的で切なかったですね。
 しかし、その後もトラベラーなどのゲームは他の会社に版権を買われて続きました。