Designers&Dragons '70sを読んでみた感想(1) TSRの章

 ようやくこの本のTSRの項目を読み終えてみたのでとりとめのないことだが何か気づいてみたことなど書いてみようと思う。やはりTRPG史で最初に来るのはTSRなのだろう。
 勿論TSRはD&Dを作り、そして衰退し、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストにより買収された企業として歴史に名を残している。それらの部分は今までに各所で散々語られていると思われるので書かない。
 私が知らなかったのはフォーゴトン・レルムが初めてTSRにとって世界設定として意識した初の世界だったこと(1987年ごろ)、グレイホークなどは場当たり的に使っていたに過ぎなかったということである。
 そしてゲーム会社を運営するには経営の才がないといけないがだからといって全くゲームに興味がないのはダメというのをロレーン・ウィリアムズの例から学んだ。
「一時期TSR著作権にやたら厳しくなり、訴訟しまくった時期があった」(意訳)という記述を見て、日本の新和社がやたら厳しかった背景にはこういう事情があったのかな? と思った。
 スティーブ・ジャクソンがうっかり自分の本にビホルダーを出してしまって訴えられたというエピソードは面白かったですね(当人は大変だっただろうけど)。
 まあ、そんなところ。

 あと、関係ないけど、グレッグ・スタフォードがこの本の序文書いてるのに驚いた。