ドラウ(ダークエルフ)という種族

 自分はドラウ(D&D世界でのダークエルフのこと)が好きなのであるが、それはダークエルフ物語という小説の影響である。ドラウというのは基本悪の種族なのだが、ドラウでありながら善の性質を生まれもってしまったアンダーダークのメンゾベランザン出身のドリッズト・ドゥアーデンの物語である。出版当時はなんとあの虚淵氏が帯にコメントを書いていて「へー」と思ったが全然買わなかった。思えばあの当時の私は愚かすぎた。結局D&Dに手を出してからダークエルフ物語を読むことになり、その世界に引きずり込まれることになる。ちなみにアイスウィンドサーガは絶版なのでほとんど読んでない。

 このドラウという種族、ロルスという邪悪な女神(デーモンロードでもある)を信仰していて、基本女性優位の社会で、男は基本消耗品である。そんななかで生まれたドリッズトは出奔して地上で冒険を繰り広げる。ダークエルフならではの差別を受けながら。ちょっと剣豪小説ぽいが、色恋沙汰には淡白である(笑)。私はドリッズトに萌えを感じる。男にもかかわらずである。
 他にも、傭兵隊長ヤーラックスルや、オブロドラ家のババアなどドラウには魅力的な人物が多々いるのである。基本的に名家同士で権力闘争をしていて、油断するとあっという間に没落するところも読んでいて面白い点であった。(ドラウの都市は大体そうであるが、メンゾベランザンはその傾向が一段と強い)